2021/10/08 15:01
◆Laurentさんの紹介
この度ご紹介するのは、南フランス・カヴァイヨンのワイン農家である、Laurent Thérond(ローラン=テロン)さんのビオディナミワイン『La Petite Foulée(ラ・プティット・フレ)』、『La Cuvée Partagée(ラ・キュベ・パルタジェ)』それからぶどうジュースです。
プロフィール:
アカデミックな醸造の勉強をしたのち、活動家を経て農家になる。
“服従しないフランス”の伝統農法保存協会の会長も兼任。ヨーロッパが押し付け環境に負荷を与える政策には屈しない姿勢を貫くのがモットー。またお金を出し合って、農地をあえて細分化することで農地転売を困難にする方式で一口ワイン農場主の分野でも先駆け的存在でもある。今では当たり前に言われているサステナブル (持続可能)の草分け的存在で、かつては遺伝子組み換えの農場の麦を刈って破壊したり、モックス燃料輸送車両の妨害等の様々な工作活動などを行い活動家として活躍した経歴もある。
ローランさんとの出会いは東日本大震災の時。 彼が被災者の皆様を支援するためにわざわざ日本に来られた際の通訳兼運転手を私 椎津ニコラ盛光が務めさせていただきました。家族のためお金を稼ぐためわき目も降らず邁進していた自分に、新しい価値観を再確認させてくれた方です。持続可能な社会や伝統保存のために信念を持って生活している人に心を打たれました。そんな彼が作るワインとジュースに興味を持ちました。
全く欲がないと言ったら嘘ですが、彼の活動の一支援者として日本で彼のお酒を流通させたいと思いました。ぶどうジュースは高級料理店のシェフやソムリエが太鼓判を押す品質ですが、完全無農薬のワインは好き嫌いが分かれるタイプであるのは正直認めるところです。しかしながら味覚障害があるお客様から、このワインなら味がすると言っていただいたり、このワインを飲むと悪酔いしない、あるいはこれだけ環境に配慮して作ってあるワインなら健康も考えてお家飲み用として購入したいと温かい言葉を頂いております。
また有機ワイン専門のビストロで毎回このワインを飲んでくださるお客様もいらっしゃいます。
ビオマルシェや様々なイベントで試飲できる機会を多く設けて行きますので実際に飲んで気に入って頂ければ幸いです。
このワインを飲むことが出来るビストロや居酒屋さんの情報をいくつか載せておりますのでぜひご覧ください。
さんぱち食堂
https://sanpachi-shokudou.square.site/
エリックワインバー:
https://www.facebook.com/EricWineBar/
<ビオディナミ製法へのこだわり>
当ワインの大きな特徴は、ビオディナミ製法にこだわった酸化防止剤無添加あるいは極少量添加であるという点です。Laurentさんは、昔ながらの手作業による有機ワイン作りに取り組んでいます。Laurentさんは徹底したビオディナミ製法にこだわっており、例えばワインの出荷時期について、月や潮の満ち引きに合わせて微生物や病原菌の活動が最小限になる2月中旬を選んでいます。輸出時には、冷蔵輸送することにより、輸送中のワインの品質低下を防いでいます。
また、フランスの有機農業推進組合であるGFAの創立メンバーであるLaurentさんは、有機農法の要である農業用地の保護にも尽力しています。量産を重視して機械化されるワイン製法が進むなか、母なる農地の保護にこだわり、手間暇かけて昔ながらの方法でつくられたLaurentさんの有機ワインとぶどうジュースを、是非日本の方にもご賞味いただきたく存じます。
ローランさんからのコメント:
"Je suis ravi de confier mon vin à Nicolas . Je le connais très bien ,car nous avions soutenus ensemble les gens de Fukushima au Japon. J’ai commencé le jus de fruit, heureux de vous le proposer également."
「ぼくの大事なこだわりのワインをニコラに任せることにしました。ぼくが日本に福島を応援しに行く際一緒に活動した仲なので、ニコラのことはよく分かっています。新しくジュースも始めたので、併せてお楽しみください。」